風邪は、上気道(鼻、副鼻腔、咽頭、喉頭)のウィルス感染と定義されますが、ここでは下気道の一部である気管支のウィルス感染も風邪にふくめて考えます。
下の図をみてください。
鼻、副鼻腔の感染は、鼻炎、副鼻腔炎(ふくびくうえん)といい、鼻症状(鼻汁や鼻づまり)を呈します。
咽頭の感染は、咽頭炎で、喉の痛みを呈します。この場合、唾を飲み込んだ時に痛みます。
気管支の感染は気管支炎で、咳を呈します。

風邪かどうかを考える上で重要なのは、原因微生物がウィルスか細菌かですが、細菌は基本的に一つの臓器に感染しますが、ウィルスは多くの臓器(多領域)に感染するという特徴があります。
風邪はウィルス感染です。ウィルスが上気道~気管支にかけて多領域に感染するため、鼻症状、喉の痛み、咳という3つの症状を呈するのです。
これらの症状の出現時期は少しずつずれることもあります。よくあるのは、最初に喉が痛くなり、翌日に鼻汁、数日後に咳が出てきて数日~1週間ほど続くというパターンです。この場合は、最初に咽頭に感染したウィルスが鼻、気管支と広がったと考えられます。
ウィルス感染である風邪は自然によくなるので、風邪と考えられれば様子をみることができますね。
近いうちに、風邪の3つの分類のそれぞれについて、詳しくお話ししたいと思います。
