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高血圧症

血圧とは?
血圧とは、全身を流れる血液が血管のかべをおす圧力のことです。
高血圧症の人の血圧は180mmHgになることもありますが、これは水を約2.5mもの高さまで噴き上げるだけの力になります。
高血圧症の人は、毎日これだけ強い力が血管に加わり続けているのです。

高血圧とは?
高血圧は、血圧の値のうち上の血圧が140mmHg以上の場合、または下の血圧が90mmHg以上の場合、あるいはこれらの両方を満たす状態です。
日本では、40-74歳の男性の10人に6人、女性の10人に4人が高血圧です。75歳以上では男女ともに10人に7-8人が高血圧です。本邦においては、原因の一つとして塩分の摂り過ぎがあると言われています。

高血圧によりなにがおこるのか?
長年、強い圧力が血管にかかると血管が破れることがあります。これが脳出血・くも膜下出血で命取りとなります。
また高血圧は血管内部に脂質の蓄積を助長させて(この状態を動脈硬化といいます。図参照)、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などが起こりやすくなります。その他、高血圧は腎臓に負荷をかけ、働きを悪くすることがあります。

これらの病気を防ぐために、高血圧に対して早めに対策をする必要があるのです。

動脈硬化(どうみゃくこうか)

引用元:MSD マニュアル家庭版 動脈硬化

高血圧症のほか、脂質異常症(LDLコレステロール・中性脂肪が高い、HDLコレステロー ルが低い)、糖尿病、喫煙、肥満をきたす生活習慣のいずれかあるいは複数が合わさること で起こると考えられています。

診断
病院・クリニックで測る診察室血圧では、高血圧は上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上とされています。血圧は変動するため、日をおいて数回測定して判断します。
家で測る家庭血圧と診察室血圧が少し異なる人もいますが、脳心血管病の予防を予測するために自宅血圧の方が有用であることが明らかになったため、家庭血圧を優先します。家庭血圧を1-2週間、測定・記録していただきます。家庭血圧では、上の血圧135mmHg以上、または下の血圧85mmHg以上が高血圧とされています。
高血圧の原因となるホルモン異常や腎機能障害、糖尿病や脂質異常症の合併の有無を知ら得るために血液・尿検査を行うことがあります。
高血圧の合併症である心肥大や心不全を調べるために胸部レントゲンや心電図を行うこともあります。

治療・セルフケア
年齢、合併症の有無などにより、それぞれの患者さまにとって適切な血圧の目標値は異なります
軽度の高血圧であれば、生活習慣を見直して(「生活習慣の見直し項目」を参照)、数か月間、血圧の動きをみます。これだけで血圧が改善することがあります。
もし改善しなかった場合や改善が不十分であった場合は、生活習慣の見直しに加えて、降圧薬を服用するという選択肢があります。
体質など(証:しょう)に応じて、漢方薬も選択肢となることがあります。
目標とする血圧定めて、数か月~半年間ほどかけて調整していきます。高血圧の治療は長い付き合いになることが多いため、それぞれの患者さまに最適な方法を一緒に考えていきたいと思います。

生活習慣の見直し項目
1. 食塩制限 6g/日未満 少しずつ減らしていきましょう。
2. 野菜・果物、多価不飽和脂肪酸(魚などに多く含まれる)を積極的に摂る。飽和脂肪酸、コレステロールを避ける。
3. 肥満の予防や改善 25.0kg/m2未満
4. 運動療法:軽強度の有酸素運動を毎日30分、または180分/週以上行う。最初は短い時間から、無理なく始めていきましょう。
5. 節酒:アルコールとして男性20-30ml/日以下、女性10-20ml/日以下に制限する。
アルコール20-30mlの目安:おおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合、ウィスキー・ブランデーはダブルで 1杯、ワインは2杯
6. 禁煙
7. 防寒、ストレスのコントロール、休養、十分は睡眠をとるなど

白い太陽 photo by Shizu