赤ちゃんや子どもの皮膚がかさかさしたり、赤みや湿疹をきたしたりする場合は、皮脂欠乏性湿疹やアトピー性皮膚炎のことがあります。
幼少期はどちらなのか判断に迷うことがよくありますが、アトピー性皮膚炎は、病変が左右対称で、慢性化して、保育園児、小学生になっても続くということがあり、経過をみて診断することになります。
以下にアトピー性皮膚炎の治療を示しますが、皮脂欠乏性湿疹もアトピー性皮膚炎も、基本的なケアはほぼ同じですので参考にしてください。
① スキンケア
・保湿(ほしつ)
見た目にはわからなくても皮膚が乾燥(乾燥)しているため、保湿は一番大切です。毎日、保湿剤を塗りましょう。さらさらなローションタイプ、乳液タイプ、しっとりなクリームタイプなど何種類かありますので、合うものを選びましょう。
・皮膚を清潔に保つ(おふろ、シャワーなど)
皮膚の乾燥を防ぐために、おふろは38~40℃が適温です♨
石けんは、皮膚の清潔を保つのに必要ですが、乾燥がひどい部位や乾燥が強い時期などは石けんを使う頻度を減らし、低刺激性の添加物の少ないものをおすすめします。石けんなどは、きれいに洗い流しましょう。
⓶ 抗炎症外用薬(炎症をおさえるぬり薬)
赤み、ざらざらの強い部位は、炎症をおさえるぬり薬を塗ります。
ステロイド外用薬が基本ですが、非ステロイドの外用薬(コレクチム軟膏、モイゼルト軟膏など)を使うこともあります。
炎症の程度や部位によって、ステロイドのランクや外用薬を使い分けます。
ステロイド外用液は、適切なランクのものを適量塗ることで、湿疹病変を速やかに改善し、ステロイドを塗る量や範囲を減らして、ランクも下げることができます。メリハリをつけて使いましょう。
ぬり方には、リアクティブ療法とプロアクティブ療法があり、症状や経過により選択します。
・リアクティブ療法
炎症部位にステロイドを数日~7日ほど塗布し、炎症がおさまったらステロイドを中止し、保湿剤だけを続けます。

・プロアクティブ療法
炎症部位にステロイドを数日~7日ほど塗布して炎症がおさまった後、ステロイドを定期的に(週2~3回)塗ることを続けて、炎症の再発(さいはつ)を予防します。


ご質問があれば、気軽にお聞きください。
参考文献)
・日本アレルギー学会・日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」アレルギー2021;70:1257-1342
・小児のためのアトピー性皮膚炎の予防と治療の手引き~小児アトピー性皮膚炎治療・管理ガイドライン2024~
