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花粉症(スギ、ヒノキ)2026

富山県は、今年は雪の日が長かったですが、立春も過ぎて少しずつ暖かくなっていくように思われます。
それに伴いスギの花粉が飛び始めましたので、花粉症の対策と治療について、今年も書いてみたいと思います。
春の花粉の飛散時期はスギは2-4月、ヒノキは3-5月です。

暮らし・養生
まずは、普段の暮らしで気を付けたり、応急的に自分で対処する方法です。
・屋外ではマスク、眼鏡などをすることで、ある程度は花粉をブロックすることができます。
・花粉が付きにくいスベスベした素材の服をきる、玄関で外套をぬくなどして屋内に花粉を持ち込まないようにしましょう。

・中医学では、鼻炎は鼻の粘膜を支配している肺の機能の低下(肺気虚)でおこることが多いと考えられています。肺の気を高めるためには、次のことを心がけてください。
  ・胃腸に負担をかけない、胃腸を整える
  ・生活リズムを整える
  ・早寝早起き(十分な休息と睡眠)
  ・散歩や適度な運動により新鮮な空気を肺に取り入れる
特に、胃腸を整えると花粉症の症状が大きく改善するといわれます。具体的には、胃腸に負担をかける甘いもの、冷たいもの、油っぽいもの、お酒は控えましょう。チョコ、アイス、冷たいジュース、お酒などです。これらは、花粉から身をまもるエネルギーを作る脾(胃腸)を弱らせて、鼻汁のもとになるドロドロな痰濁(たんだく)や痒みのもとになる熱を作るといわれます。

・鼻汁、鼻づまりに対して、小鼻の脇にある迎香(げいこう)というツボを刺激すると効果的です。強めに押してください。
・鼻づまりのときに、ユーカリ精油をティシュに数滴垂らして鼻を覆って数回鼻から息を吸い込むと、鼻の通りが良くなることがあります。ユーカリ油はヴェポラップにも含まれる成分です。ホットタオルを鼻にしばらくあてていると、湿度と血行改善により鼻づまりを改善することもあります。お子さんが鼻づまりで眠れないときなどにするといいと思います。

お薬
抗ヒスタミン薬やロイコトリエン拮抗薬という種類の薬を、毎日内服します。花粉症では症状が軽いうちから開始する方が効果があるといわれます。
 鼻噴霧ステロイド:1日1回 両方の鼻の穴にシュッとスプレーをします。屯用ではなく毎日使用する方が効果的です。
・目の痒みがつよいときは目薬を併用します。

・ 舌下免疫療法(SLIT: sublingual immunotherapy)
スギによる花粉症に対しては舌下免疫療法を行うことができます。これは、アレルギーの原因となる物質に対して徐々に体を慣らしてアレルギーを根本から治していく治療法です。1日1回1錠のお薬を毎日使用し、おおよそ3−5年間続けます。約8割の方に症状の軽快を認める治療で、効果が出るまで半年~1年ほどを要します。
スギ花粉が飛散しない6-11月頃に開始することができますので、今年度の花粉症が治まった後に、来年度に向けて開始されるといいと思います。

・漢方薬も花粉症に対して有効で即効性もあります。体質や症状に応じて選択させていただきますので、透明な鼻汁が垂れているときは温め、鼻が詰まって熱感がある(寒気はない)合は粘膜の熱をとる(清熱)方針となります。

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