夕方暗くなるころに上海に到着し、タクシーでホテルに向かいました。夕飯のため、ホテルの近くにあった普通のレストランに入りました。
そこで食べたこのスープ、沸き立つスープに鶏肉を入れて煮込んで食べるのですが、薬膳の食材がこんもり使われ、その効能も考えられていて驚きました。
棗(なつめ)、枸杞(くこ)の実、生姜、胡椒、ねぎ、ニンニクと鶏肉。
棗は消化機能を改善して血を補い、枸杞の実は肝臓と腎臓を元気にしたり体の渇きを潤したりする生薬です。生姜、胡椒、ねぎ、ニンニク、鶏肉は体を温めます。
体がぽかぽかして、活力が湧きました。

中国といえども、現在は医学界では西洋医学が多くの割合を占め、漢方薬局は少なくなりました。
しかし、中国の人々の食生活には、薬膳に考え方が脈々と伝わっているように思います。基本的に氷の入ったような冷たい飲み物は飲みません。若いひとたちにも、この食材はからだを温める、冷ますという知恵があり、季節に応じて、体調に応じて食材を選んでいます。
最近できた大きなショッピングセンターの中にあるスーパーに行きました。そこで売られていたのがこのお茶です。地元の方にお聞きすると、喉が痛いときにこのお茶を飲むといいます。パッケージに表示されているように11%以上を占める胖大海(ばんたいかい)という生薬は、肺熱による嗄声、咽頭痛、咳嗽などに用いられます。その他の、山査子、甘草、菊花、羅漢花、金銀花も咽頭痛に効果的な生薬です。


漢方薬に含まれる生薬が、普段の食生活に取り入れられ、ちょっとした体調不良のときに手軽に手に入るって、いいなと思いました。