内科 中医学概論 応急処置・予防

冬の養生について

冬の養生について

冬は、暦の上では、11月上旬から2月上旬あたりです。もう冬ですね。

東洋医学の古典『皇帝内経・素問』の中では、「冬は収蔵し蓄える季節である。自然界は寒くて、植物の多くは枯れ、水は凍ってしまう。自然界も体も、陽気が内側に潜む季節である。」と記されています。                                   冬は、閉じて護る(まもる)が基本です。がんばらず、控えめにいきましょう。動物も冬眠しますしね。

冬は五臓の中で、「腎」が弱くなりやすいと言われます。「腎」は生まれ持ったエネルギーを蓄え、成長や発育、生殖機能、脳や骨の発達、老化など関わります。腎が弱ると、腰痛、手足の冷え、足腰のだるさ、疲れやすさなどの不調に繋がります。腎を補うためにできることは、睡眠をとる、ストレスを溜めないこと、食べ物の養生(食養生)などです。

薬膳(やくぜん)の観点から、冬の食養生についてお伝えします。普段食べるもの、飲むものに少し気を使うことが、身体を整えることに繋がります。

・冷たいもの、冷やすものを避ける                                                私がよく患者さんにお伝えしていることです。冬は特に、生野菜、冷たい氷入りの飲み物、冷たいビールなど体を冷やすものは控えめにしましょう。

・腎を補う、血を補うものを意識して食べる                                            赤いものと黒いものは腎を養い、血を補うといわれます。                                      トマト、ニンジン、りんご、ナツメ、くこのみ、黒ごま、黒キクラゲ、黒豆、海苔、しいたけなどです。

・野菜より肉を少し多く食べる                                                  肉類や魚類など、気血を補うものを摂るとよいです。

・体を温めるものを意識して摂る                                                 生姜、にんにく、ねぎ、かぼちゃ、鶏肉、唐辛子、胡椒、シナモン、羊肉などは体を温める力を持っており、料理に取り入れるといいと思います。                                                               野菜の多くは体を冷やす力があるので、生ではなく、炒めたり、煮込んだり、にんにくや生姜と組み合わせたりすると、冷やす力を和らげます。

ご質問などあればお気軽におたずねください。

参考文献) 大和書房 「ずぼら薬膳」 ロン毛メガネ