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アレルギー性鼻炎(花粉症・ダニアレルギーなど)

病態・症状

・ダニやホコリなどが原因で1年を通して鼻炎症状のある「通年性アレルギー性鼻炎」と、スギやヒノキの花粉などが原因で花粉が飛ぶ時期だけ症状がでる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。症状は、くしゃみ、透明な水っぽい鼻汁、鼻づまりです。

・アレルギー性鼻炎の患者さんは、大人も子どももとても多く、増えています。小学校入学前の3人に1人、中高生の2人に1人はアレルギー性鼻炎といいます。10-19歳におけるスギ花粉症は約50%です。

・鼻炎の原因は、感染症(風邪、副鼻腔炎)(参考記事『風邪による鼻の症状(鼻炎、副鼻腔炎)』)、アレルギー、その他にわけられますが、アレルギー性鼻炎の特徴は、一年中・または季節性に鼻汁がでる、目のかゆみや充血を伴う、という点です。

・季節性はスギ花粉が多く(7割)、花粉の飛散時期はスギ 2-4月、ヒノキ3-5月、イネ科5-9月、ブタクサ 8-10月です。

・通年性のほとんどは、ダニが原因です。梅雨や秋というダニが盛んな時期に症状が重く、寝室で寝る前や朝方に症状がきつい、という訴えがあります。

診断

・診察し、症状はどういう状況ででるのか、症状の程度はどれくらいかなどをお聞きします。

・特異的IgEを測定する血液検査を行い、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が何かを調べることもあります。

・症状の程度やアレルゲンにより対策・治療を考えます。

治療・対策
治療の目標は、症状を日常生活に支障がない程度におさえることです。

対策

ダニ:清掃(特に寝具)
 ・ダニは乾燥に弱いので、寝具やクッションなどは天日干し/乾燥機を使って乾燥させます。
 ・死んだダニもアレルギーの原因となるので、寝具、クッション、カーペット、畳などを掃除機でゆっくり吸引します(1m2あたり20秒を目安に)。

花粉:マスク、眼鏡などによる防御。室内の花粉の除去。ダニが付きにくいスベスベした素材の服をきる、など。

治療

抗ヒスタミン薬というアレルギーをブロックする薬を毎日飲みます。花粉症では症状が出始める少し前から飲む方が効果があるといわれます。

鼻噴霧ステロイド:1日1回 両方の鼻の穴にシュッとスプレーをします。

のみまたはで治療しても効果が不十分な場合は、ロイコトリエン拮抗薬という飲み薬を併用することもあります。また目の痒みがつよいときは目薬を併用します。

舌下免疫療法(SLIT: sublingual immunotherapy)
①②③は対症療法で、症状を薬で抑えるものです。舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質に対して徐々に体を慣らしてアレルギーを根本から治していく治療法です。
スギ花粉、ダニがアレルゲンの場合に、この治療を行うことができます。
1日1回1錠のお薬を毎日使用し、おおよそ3−5年間続けます。
舌下免疫療法については、また詳しくお話ししたいと思います。

漢方薬・養生
中医学では、病名ではなく、患っている症状から漢方薬を選んで処方します。
鼻炎は、鼻の粘膜部を支配している肺の機能低下でおこることが多いので、肺をケアする性質の漢方薬を用いることが多いです。
大きなくくりとしては、透明な鼻汁が垂れているときは温めることが有効で、鼻が詰まって熱感がある(寒気はない)場合は粘膜の熱をとる(清熱)ことが有効です。
また、鼻汁、鼻づまりに対して、小鼻の脇にある迎香(げいこう)というツボを刺激すると効果的です。

お気軽にご相談ください。

アレルギー反応とは?

免疫反応は、体に入るとよくない異物(細菌、ウィルスなど)を排除する体の反応です。咳、くしゃみ、鼻汁、高熱、下痢や嘔吐をすることで、体から異物を外に追い出します。

アレルギー反応は、体に入っても悪さをしない異物(ダニ、スギ花粉、卵などの食べ物)を排除しようとして、過剰に反応します。

免疫反応は体の防御反応ですが、アレルギー反応はその反応が強すぎたり、間違って反応したりというイメージです。

子どもが「見てー、パクチーの花ってきれいなんだね」と。