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花粉症の対策

今年は全国的に、スギ花粉の飛散量が多く、飛散時期も早まる予想です。

スギ花粉の飛散開始とともに、または症状が少し現れた時点で治療を開始することにより、症状を軽減することができるといわれるため、例年症状の強い方は、早めに治療を開始することをおすすめします。

花粉症の治療については、過去記事『アレルギー性鼻炎(花粉症・ダニアレルギーなど)』をご参照ください。

過去記事に加え、今回は、中医学(東洋医学)の視点から、花粉症の症状の改善のために、自分で日常生活でできる生活養生についても追記したいと思います。

中医学では、鼻炎は鼻の粘膜を支配している肺の機能の低下(肺気虚)でおこることが多いと考えられています。肺の気を高めるためには、次のことを心がけてください。

・胃腸に負担をかけない
・生活リズムを整える
・早寝早起き(十分な休息と睡眠)
・散歩や適度な運動により新鮮な空気を肺に取り入れる

特に、胃腸を整えると花粉症の症状が大きく改善することが多いといわれます。
具体的には、胃腸に負担をかける甘いもの、冷たいもの、油っぽいもの、お酒は控えるのがよいです。チョコ、アイス、冷たいジュース、お酒などですね。
これらは、花粉から身をまもるエネルギーを作る脾(胃腸)を弱らせて、鼻汁のもとになるドロドロな痰濁(たんだく)や痒みのもとになる熱を作るといわれます。

これに加えて、漢方薬を内服して肺や胃を整えるお手伝いをすることもあります。

お気軽にご相談ください。

沖縄にはスギ、ヒノキはないため、春の花粉症はありません。