内科 小児科 感染症科 応急処置・予防

手足口病 

全国的に手足口病が増えています。県内でも然りです。

富山県/手足口病に関する注意喚起について (pref.toyama.jp)

手足口病は、コクサッキーウィルスA6、A16、エンテロウイルス71などが感染することにより発症します。いわゆる風邪の一種で自然に良くなりますが、手足口に水疱性の丘疹ができるのが特徴です。

水疱性丘疹は、主に手のひら、足の裏、ひざ・ひじ、おしりなどにみられますが、ときに全身にできることもあります。口の中では、頬の粘膜、唇、舌、上あごにみられます。

微熱程度のことが多いですが、高熱が2-3日続くこともあります。

こんなときどうする?自宅でのケア

Q. のどや口の中の病変により痛みのため、食事や水分の摂取をいやがる。

A. 数日でよくなりますので、その間はのどごしがよくて、味の薄くてしみないものを少量ずつ摂取してください。無理に食べなくてもよいですが、脱水にならないように水分をこまめにとってください。

飲み物では、麦茶、イオン飲料(OS1、アクアライトなど)、牛乳などがおすすめです。プリン、ゼリー、アイスクリーム、とうふ、冷たいポタージュ、氷のかけらなども食べやすいといわれています。お子さんのお口にあうものを。

解熱鎮痛薬(カロナールなど)を使うと痛みが軽快して、摂取しやすくなることもあります。

Q. 発疹をかゆがる。

A.

・発疹は数日~1週間ほどでよくなります。ピークは数日です。

かゆみは冷やすと緩和されることがあります。涼しめにする、アイスノンをタオルに包んで患部にあてるなどしてみてください。

・かゆみ止め塗り薬、飲み薬を処方することもできますので、かゆみが強い時はご相談ください。

Q. 保育園、幼稚園にはいつから行ってもいいのか。

A.基本的には、熱が下がり、食欲が戻り、元気がよければ登園、当校してもよいと思います。

登園している園により登園基準があることがあるので、確認してみてください。

こんな時は病院へ

・どうしても水分が摂れない。

・稀に髄膜炎、脳炎を発症することがあるため、頭痛、吐き気があり、顔色が悪くなるような場合は、早めに受診してください。

困ったり、不安なことがあるときはお気軽にご相談ください。

海賊のドライブ。微笑ましい作品、ありがとう。