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渡嘉敷便り17 卒業式

今日は渡嘉敷小中学校の卒業式で、小学6年生6人、中学3年生12人が卒業しました。
島に高校はないので、中学校を卒業した子どもたちは進学のため島を出ます。

私はまだ子育て半ばですが、もっと子どもが小さい頃に、よくおばあさん方に、「子どもはあっという間に大きくなるよ」と言われました。
夜何度も授乳で起きて寝不足で、授乳で乳首から血が出て、子どもを前と後ろにおぶって坂道を登って、そんなさなかにそう言われてもピンときませんでしたが、振り返ると確かにあっという間でした。

子どもは、この世に生まれてまだ日が浅く、とても小さいですが、生きる力はすごいです。
ひどく転んでギャン泣きしても一瞬で笑顔になったり、40℃の熱を出しても数日でけろっとしていたり、骨折して骨が多少ずれてもぐんぐん回復したり。

親の役割は、子どもにご飯を作って、服を洗濯して、おしゃべりして、子どもが自身で成長していくのをただただ補助するだけなのかなと思っています。
私は小児科の医師として、子どもの生きる力を信じて、弱ったときに少しお手伝いさせていただくという気持ちでいます。

P.S.
昔、インファントマッサージの関さんからいただいたこの本、赤ちゃんのすばらしさが詰まっています。
https://books.shufunotomo.co.jp/book/b144288.html