内科 沖縄の離島診療所から 運動・ストレッチ 足腰・肩の痛み

渡嘉敷便り14 歩く、走る

今日は、4年ぶりに「渡嘉敷マラソン」が開催されました。
ハーフの部と3kmトリムの部がありました。ハーフマラソンといっても渡嘉敷の場合は、上り下りが3回と起伏が激しくフルマラソンに匹敵するきつさといわれています。
本島から救護班としての医師や看護師もきて、診療所と連携して対応する体制がとられましたが、幸い大きな体調不良や怪我はありませんでした。
全国からランナーが参加し、島は大きく賑わいました。昨年8月に1か月間、北海道から診療所に研修にきていた研修医の小林先生が、またはるばる来島しハーフの部に参加し、素晴らしい走りをみせてくれました。半年ぶりの再開、うれしく思いました。
私は子供たちと3kmトリムの部に参加しました。昔から長く走ることはあまりなかったので、先月から数回走る練習をして本番に臨みましたが、無事走れてよかったです。

走ること(ジョギング、ランニング)の心身への効果について考えてみました。基本的に歩くと走るの効果は同じですが、走る方がより効果が高いことがあります。「歩くことのすすめ(前回記事)」よりもう少し医学的にみてみます。

歩く、走ることの効果
・心臓、肺の機能を上げる
・体重を減らす、血中のコレステロールや中性脂肪を減らす、血糖値を下げる(生活習慣病の改善)
・体のバランスをとる、筋肉をつける(腰痛、膝痛の予防)
・骨密度を高くする(骨折の予防)
・ストレスの軽減、良眠
・気(き)、血(けつ)、水(すい)の巡りをよくする(気滞、瘀血水滞の改善)

しかし、歩くことに比べて筋肉・関節や心肺への負担は大きくなるので注意してください。
・走る前はストレッチをする。
・それぞれのペースに合わせた速度や距離で行う。
・足腰に痛みが出てきたら、症状に応じて、休んだり、距離・走り方やシューズが適切か見直したりする。

歩くのも走るのも、個々に合わせてストレスなくマイペースで続けていけるといいですね。

ハーフの部、スタート!