沖縄の離島診療所から

渡嘉敷便り13 ムーチーの日

今日はよく晴れて温かい渡嘉敷です。

沖縄では今日18日は旧暦12月8日の「ムーチー(鬼餅)の日」です。月桃の葉に包んで蒸したもち「ムーチー(鬼餅)」を供え、健康長寿や厄よけを祈願します。

「鬼餅」と呼ばれる由来は、首里金城町に残る民話だといわれます。両親を早く失った兄妹の妹が年頃になり嫁ぐと、ひとり投げやりに暮らす兄が鬼と化し、家畜だけでなく子どもも食べるようになりました。そこでそれをなんとかしようと、妹が兄の大好きな餅に鉄を入れて作り、食べている隙に崖から突き落とし、退治したと伝えられています。 ムーチーを蒸すときの月桃のカーサーの良い香りが家中に漂い浄める役目をするといいます。

写真のムーチーは島の元気な幸子さんの手作りで、月桃の葉でもちを包み、クバの葉で結んであります。月桃のすーっとしたいい香りがします。もちには畑でとれた紫芋、かぼちゃが入っていて、白、紫色、黄色とカラフルです。
祈願して美味しくありがたくいただきました。