渡嘉敷診療所には先週から、青森県の病院に勤務している研修医の先生が研修に来ています。私は普段、島で一人で診療しているので、研修医の先生が来るとうれしいものです。
渡嘉敷村では、高齢者の健康のための包括事業として体操教室やグランドゴルフが毎週行われています。研修の一環として研修医の先生にも参加してもらいますが、力強くボールを打ち、時にはホールインワンを決める80、90代の方々に研修医の先生も驚きます。
診療所には大きな病院にあるようなCTスキャンやMRIといった検査機器はありません。血液検査も週1回しかできません。しかし、患者さんを診療する時間は、大きな病院よりもあります。患者さんのお話をよく聞き身体診察を丁寧に行うことで、検査に頼らずに診療する、ということを研修医の先生に学んでいってほしいと思っています。
これから医師として働く中で、ここでの経験が役に立つことがあるといいなと思います。
12月は海がしけて（波が高くて）船が欠航することが多い渡嘉敷島です。沖縄本島から船で運ばれるクリスマスケーキ、無事に届きますように。
