沖縄の離島診療所から 小児科 皮膚の不調 応急処置・予防

渡嘉敷便り10 やけど(熱傷)

師走に入り、富山は大分寒くなってきたのではないでしょうか。
渡嘉敷島でも朝晩は暖房をつける日もあります。

先週、診療所にやけどをした子どもが立て続けに受診しました。
ストーブなどの暖房器具を使ったり、熱いものを食べたり飲んだりする機会が増えたので、やけどに注意が必要ですね。

やけどをした直後は、直ちに冷やすことが重要です。冷やすことで皮膚への損傷が深くなるのを防ぎ、痛みを和らげます。
水道水などの流水で患部を20分間ほど冷やしてください。衣服は脱がさずに衣服の上から流水をかけてください。冷やす範囲が広い場合は、体温が下がり過ぎることに注意してください(特に子どもとお年寄り)。
氷や冷却材を患部に直接当てることはしないでください。

やけどの重症度は、やけどの深さ、広さ、部位によって決まります。
やけどの面積が広いときは速やかに医療機関を受診してください。やけどの面積が片方の手のひらより広いことが受診の目安です。
やけどの面積がせまくても、顔、手、関節のやけどの場合は数日中に皮膚科・形成外科を受診することをおすすめします。

軽いやけどであっても痛みが強いことがあります。手持ちがあれば、早めに痛み止めを使ってください。

親御さんとしては心配になると思いますが、子どもがやけどをする状況には特有のパターンがあるため、そこに気を付けると防ぐことができます。

・熱湯や汁物などの高温の液体をこどもの手の届くところに放置しない。
・テーブルクロスなどを使用しない(歩き始めのこどもが引っ張る)。
・炊飯器やポットの蒸気の吹き出し口に注意。
・温風ヒーターの吹き出し口に注意。
・電気コードや電源のソケットに注意(幼児が口に含んで電撃傷をおこすことがある)。
(日本形成外科学会HP参照)

困ったときは、気軽にご相談ください。

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